北海道神宮境内にある穂多木神社の写真を撮るために訪れたこの日、末社三社の写真を撮った後、北海道神宮へ参拝に上がりました。

北海道神宮には何度も参拝に上がっていますが、「えっ、北海道神宮で七夕?」

色とりどりの短冊が下がった笹竹が並んでいました。

北海道では8月7日に七夕を行う地域が多いため、8月の七夕そのものに驚いたわけではありません。私が驚いたのは、神社で七夕飾りを目にしたことでした。

北海道神宮で七夕飾りが行われていることを知らずに訪れたため、思いがけず出会った七夕の風景に、なんだかわくわくしました。

七夕飾りも良いものですね。

北海道神宮の公式SNSを確認すると、七夕飾りは8月7日まで設置され、高校生以下のお子様には短冊が用意され、願い事を書いて下げることができると案内されていました。

偶然出会った北海道神宮の七夕。

そして私の中に、ひとつの疑問が生まれました。

「そういえば、どうして神社で七夕を行うのかしら?」

神社と七夕のつながりが気になり、帰ってから調べてみることにしました。

神社で七夕を行うのはなぜ?

北海道神宮の神門前で七夕飾りを見たことをきっかけに、神社と七夕にはどのようなつながりがあるのか気になりました。

私にとって七夕といえば、子供の頃から親しんできた彦星と織姫のお話や、短冊に願い事を書く行事というイメージです。

また、北海道では8月7日に七夕を行う地域が多いため、「北海道の七夕は8月7日」ということも、ごく自然に受け止めてきました。

ところが今回、北海道神社庁の説明を読んでみると、七夕には私がこれまで知らなかった意味があることが分かりました。

まずは、七夕と神社とのつながりから見てみましょう。

七夕は五節供の一つ

七夕というと、彦星と織姫が年に一度、天の川に橋をかけて会うことを許された日という「星祭」のお話を思い浮かべる方も多いのではないでしょうか。

北海道神社庁によると、
七夕

7月7日
五節供の一つである七夕の節供で、彦星と織姫が年に一度だけ天の川に橋をかけて会うことを許された日という星祭の言い伝えで親しまれています。本来は、収穫祭と盆に祖霊を迎える前の祓清めの行事と言われています。

私はこれまで、七夕と神社を結び付けて考えたことがなかったので、北海道神宮の七夕飾りを見た時には「神社にも七夕があるんだ」と驚きました。

けれども、その由来を知ることで、神社で七夕が行われていることを、今までとは少し違った気持ちで見ることができました。

いつも何気なく迎えていた七夕ですが、北海道神宮で偶然出会ったことをきっかけに、その意味を一つ深く知ることができました。

北海道では8月7日に七夕を行う地域も

北海道で暮らしている私にとって、七夕といえば8月7日です。子供の頃からそうだったため、「北海道の七夕は8月7日」と特に不思議に思うこともありませんでした。

では、なぜ北海道では8月7日に七夕を行うのでしょうか。

札幌市の公式HP「子育てのヒントいろいろ」→「北海道の七夕」では、

「8月7日は 北海道の七夕です

 奈良時代から始まった七夕は、元は7月7日でしたが、使用する暦が変わったことで北海道では8月7日になりました。函館などの道南では、7月7日におこなわれているところもあるそうです。」

と書かれていました。

これまで私にとって当たり前だった「8月7日の七夕」も、北海道神宮の七夕飾りをきっかけに改めて調べてみると、その背景を知ることができました。

何気なく続いている季節の行事も、改めて調べてみると、今まで知らなかった背景があるのですね。

穂多木神社と左右に鎮座する北海道神宮末社!説明板から気付いたこと

📸末社 穂多木神社

北海道神宮へ参拝に上がる時には、北海道神宮へ向かう途中に鎮座する三つの末社にも、必ず参拝に上がっています。

これまでもそれぞれの案内板を読んでいましたが、正直なところ、詳しい内容までは覚えていませんでした。

今回は、以前の神社巡りで「帰ってから写真を見返すことで、新しく気付くことがある」と感じたこともあり、神社名や案内板もしっかり写真に残しました。

帰宅後、改めて案内板を読み返してみると、三社にはそれぞれ、北海道の発展に関わり功労された方々の御霊がお祀りされていることを知りました。

いつも参拝に上がっていた神社なのに、その意味を改めて知ることで、これまでとは少し違った見方ができるようになりました。

功労された方々の御霊が北海道神宮の境内にお祀りされていることからも、私は、それだけ大切に思われてきた方々なのだろうと感じました。

穂多木神社の左横!開拓神社(かいたくじんじゃ)

※この記事でご紹介する左右の位置は、地下鉄東西線「円山公園駅」から北海道神宮へ向かって徒歩約7分歩いた時に見える方向を基準にしています。

【案内板】

北海道神宮末社 開拓神社

一、北海道神宮末社 開拓神社

開拓神社は開道七十周年に当たり北海道開拓に偉大な功績のあった物故開拓功労者の御霊をお祀りし、永久に尊崇申し上げたいという、時の北海道長官石黒英彦の提唱によって昭和十三年八月十五日に現在の地に御鎮座になりました。その後昭和六十二年御鎮座○十年を記念して拝殿が御造営されました。

二、御祭  北海道開拓の功労者 三十七柱

三、例祭 六月十五日 エゾ地を北海道と改称した日 

北海道の厳しい自然条件を克服しての開拓は、先人の艱難辛苦の足跡抜きには考えられません。近年とみに経済の発展により、開拓に心血を注がれた御功績がともすると忘れがちになった今日、こう偉大な御事跡をしっかりと見直し開拓の精神を受継ぐ使命があります。

※写真の案内板は光の反射により、一部読み取りにくい箇所があるため、表記に誤りがある可能性があります。
また、お祀りされている方々のお名前につきましては、誤った表記をすることのないよう、当ブログでは掲載を控えております。

開拓神社には、北海道開拓に偉大な功績のあった物故開拓功労者の御霊がお祀りされています。

私はこれまでも開拓神社へ参拝に上がっていましたが、今回改めて案内板を写真に残し、帰ってからゆっくり読み返しました。

北海道の開拓に力を尽くした方々の御霊がお祀りされていることを改めて知ると、いつも参拝に上がっていた開拓神社が、これまでとは少し違って見えるように感じました。

神社名(よみがな)開拓神社(かいたくじんじゃ)
住所北海道札幌市中央区宮ケ丘474 北海道神宮境内
最寄り駅地下鉄東西線「円山公園駅」から徒歩約7分
開閉時間24時間(北海道神宮正門の外にあります)
社務所時間あり 時間不明
御朱印あり(北海道神宮の御朱印受付で受けられます)
御利益案内板には御利益についての記載なし
予定滞在時間約10分

穂多木神社(ほたきじんじゃ)

📸 穂多木神社説明板

【説明板】

北海道神宮末社

穂多木神社 ほたきじんじゃ(例祭日六月十五日)

穂多木神社は、北海道拓殖銀行に永年勤務、功労のあった物故役職員の御霊をお祀りするため昭和十三年(一九三八)同行本店に建立されました。

 北海道拓殖銀行は明治三十三年(一九00)北海道の拓殖事業に資本を供給する特殊銀行として設立され、その後北海道経済の発展にともない、昭和二十五年(一九五〇)には普通銀行へ転換しました。

同年、穂多木神社も札幌神社(現北海道神宮)境内のこの地に御遷座され、現在に至っております。

合祀祭(三年毎)には、新たに物故せられた方々を奉祀するほか、例祭も関係役職員およびご遺族の参列の下、厳かに執り行われています。

案内板によると、穂多木神社は、北海道拓殖銀行に長く勤務し、功労のあった物故役職員の御霊をお祀りするため、昭和13年(1938)に同行本店に建立された神社です。

その後、昭和25年(1950)に札幌神社(現在の北海道神宮)の境内へ御遷座され、現在もこの地で大切にお祀りされています。

北海道拓殖銀行は現在はありませんが、道内の営業は北洋銀行へ引き継がれています。

北海道神宮へ向かう途中で何度も参拝に上がっていた穂多木神社ですが、案内板を改めて読むことで、北海道の歴史と深いつながりのある神社だったことを知りました。

長く勤め、功労のあった方々の御霊をお祀りするために建立され、その神社が今もこの場所で大切に受け継がれている。

そのことを知ってから改めて穂多木神社を見ると、私はこれまでとは少し違った気持ちで参拝に上がることができました。

神社名(よみがな)穂多木神社(ほたきじんじゃ)
住所北海道札幌市中央区宮ケ丘474 北海道神宮境内
最寄り駅地下鉄東西線「円山公園駅」から徒歩約7分
開閉時間24時間(北海道神宮正門の外にあります)
社務所時間
御朱印
御利益案内板には御利益についての記載はありません
予定滞在時間約10分

穂多木神社の右横!札幌鑛霊神社(さっぽろこうれいじんじゃ)

📸札幌鑛霊神社


📸 鑛霊神社説明板

【案内板】

北海道神宮末社 鑛霊神社

 鑛霊神社は北海道開拓の先駆をなした鉱業に従事しその発展に貢献してきた幾多の殉職者が奉祀されています。

 殉職者の御霊に真心を捧げてその功績を敬仰し祭祀を営むため、当時の札幌鉱山監督局長 久保 喜六氏の提唱により鑛霊社が建立され、昭和十八年六月二十五日には鎮座祭並びに第一回合祀祭が盛大に執り行なわれました。

 その後北海道神宮の末社として昭和二十四年この境内に遷座され、鑛霊神社と改め今日に至っております。

〇〇六月二十五日を例祭日と定めて祭祀を営むと同時に、新たな殉職者の合祀も併せて行ない、本道鉱業の安全と発展を祈願しているものであります。

案内板を読むと、「北海道の鉱業で亡くなられた方々をお祀りする神社」だけではなく、その功績への敬意と、現在へ続く鉱業の安全への願いまで込められていることが分かります。

功労された方々の御霊が北海道神宮の境内にお祀りされていることから、私は、それだけ大切に思われてきた方々なのだろうと感じました。

基本情報内容
神社名(よみがな)札幌鑛霊神社(さっぽろこうれいじんじゃ)
住所北海道札幌市中央区宮ケ丘474 北海道神宮境内
最寄り駅地下鉄東西線「円山公園駅」から徒歩約7分
開閉時間24時間(北海道神宮正門の外にあります)
社務所なし
御朱印なし
御利益案内板には御利益についての記載なし
例祭日6月25日
予定滞在時間約10分

三つの末社の説明板を改めて読んでみると、それぞれに北海道の開拓や発展に関わり、尽力された方々の御霊がお祀りされていることを知りました。

三社は、地下鉄東西線「円山公園駅」から北海道神宮へ向かう途中にあり、これまでも何度も参拝に上がってきた神社です。

けれども、説明板に残された由緒を改めて知ると、いつも見ていた三社が私には少し違って見えました。

今の北海道へとつながる礎を築いてくださった方々の御霊が、今もこうして大切にお祀りされています。

これからも北海道神宮へ参拝に上がった時には、三つの末社にも参拝に上がり、感謝をお伝えしたいと思います。

穂多木神社の少し先の左奥に北海道神宮の狛犬!探した人だけが見つけることができる

📷 6月に撮影した左右の狛犬

📸狛犬の台座

「札幌区北七条西二丁目一番地 森田」 と読める文字が刻まれていました。

北海道神宮の狛犬は、いつもの参道を歩いているだけでは、なかなか目に留まりません。

穂多木神社から少し先へ進んだ左奥にいらっしゃるのですが、木々に隠れているため、通常歩く道からは姿が見えません。

さらに、その先は柵があり、そこから北海道神宮の境内へ入ることはできません。そのため、北海道神宮へ参拝に上がるだけなら、わざわざこの道へ入ることもないと思います。

私も何度も北海道神宮へ参拝に上がっているのに、ここ数年、神社で必ず狛犬の写真を撮るようになって初めて、

「あら?北海道神宮の狛犬って見たことがないわ」

と気付きました。

そこで調べて、ようやく会いに行くことができました。

グーグルマップには、狛犬の場所は載っていません。

地図の2つの赤丸が、向かい合って鎮座する狛犬の場所です。

まとめ

何度も参拝に上がっている北海道神宮ですが、今回改めて歩いてみると、まだ知らなかったことがたくさんありました。

穂多木神社をはじめとする三つの末社では、説明板を読むことで、北海道の開拓や発展に関わった方々の御霊がお祀りされていることを知りました。

そして、穂多木神社の写真を撮るために訪れた日に偶然出会えた七夕飾り。これまで見つけられなかった狛犬にも、探してみたことでようやく会うことができました。

同じ神社でも季節を変えて訪れたり、本殿だけではなく末社へ参拝に上がったり、説明板をゆっくり読んでみたりすると、今まで気付かなかった物語に出会えることがあります。

これも、何度も神社を巡る楽しみの一つなのだと思いました。