・品川神社例大祭はどんな雰囲気なの?
・富士塚や宝物館も見学できるの?

と気になっている方も多いのではないでしょうか。

私は例大祭の朝、品川神社へ御参拝に上がりました。当初は予定していませんでしたが、ご縁が重なり特別な日に訪れることができ、富士塚や阿那稲荷神社、宝物館など境内をゆっくり巡ることができました。

この記事では、実際に歩いた順番で見どころや例大祭当日の雰囲気、参拝して感じたことを案内します。これから品川神社へ参拝を予定している方や、例大祭に合わせて訪れたい方は、ぜひ旅の参考にしてください。

品川神社は一度の参拝でいくつもの見どころを楽しめる神社

📸富士塚の入り口です

品川神社の例大祭を楽しむつもりで訪れましたが、実際に参拝してみると、想像していた以上に見どころの多い神社でした。

一番印象に残ったのは、境内にある**品川富士(富士塚)**です。

人が一人通れるくらいの細く急な石段を一歩ずつ登っていく体験は、普通の神社ではなかなか味わえません。富士山に登ったのと同じ御利益があるとされる富士信仰を、実際に体験できる貴重な場所だと感じました。

また、境内には阿那稲荷神社があり、一粒萬倍の御神水や朱色の鳥居など、本殿とはまた違った雰囲気を楽しめます。

さらに、御嶽神社芳葉岡富士浅間神社も御参拝に上がることができ、それぞれ異なる表情を持つ境内をゆっくり巡ることができました。

私は例大祭を目的に訪れましたが、例大祭だけではなく、富士塚や境内社まで見学できたことで、思っていた以上に充実した時間を過ごせました。

品川神社は、一度の参拝でいくつもの見どころを楽しめる神社。

それが、私が最初に感じた印象です。


品川神社の楽しみ方

📸 富士塚

品川神社は、本殿を参拝して終わりではありませんでした。

境内をゆっくり歩いてみると、それぞれに歴史や見どころがあり、時間を忘れて楽しむことができました。

今回は、私が実際に参拝しながら巡った順番で、品川神社の楽しみ方をご紹介します。

大黒天

品川神社は、東海七福神巡りでは大黒天をお祀りする神社です。

東海七福神巡りは、品川宿周辺の七社寺を巡る行事で、毎年元旦から成人の日まで開催されています。この期間には、七社寺お巡り用色紙も頒布されています。

私は例大祭の日に訪れたため、東海七福神巡りの期間ではありませんでしたが、品川神社には例大祭だけではない楽しみ方があることを知りました。

大黒天は、品川神社の境内に上がる階段下、道路沿いにあります。境内に入る前に参拝できますので、東海七福神巡りで訪れる方も見落とさないよう、ぜひ立ち寄ってみてください。

▶ 東海七福神巡りの楽しみ方はこちら https://shinagawajinja.tokyo/shrine/

富士塚

品川神社の境内にある品川富士は、品川区指定有形民俗文化財に指定されている富士塚です。

明治2年(1869)から5年(1872)にかけて築造され、この富士塚に登ることで本物の富士山に登ったのと同じ御利益があるとされる「富士信仰」に基づいて造られました。

毎年7月上旬には、「品川丸嘉講」により山開きの神事が行われ、品川区指定無形民俗文化財にも指定されています。

私は実際に登ってみましたが、人が一人通れるくらいの細く急な石段が続き、小さな富士塚ながら登る楽しさを感じました。

山頂からは周囲を見渡すことができ、普通の神社ではなかなか体験できない、品川神社ならではの魅力だと思います。

7月上匂 富士塚山開きが行われます。

境内にある富士塚の山開きの行事(品川区指定無形民俗文化財)

🎞️ 富士塚の頂上から見た景色を動画でもご紹介します。実際に登った気分でご覧ください。

掲載しているYouTube動画は、私が実際に撮影したものです。私が運営している「スキーはじめてガイド=スキーハツ⛷️北海道の楽しみ方」のYouTubeチャンネル(@1kyouka1)で公開しています。

芳葉岡富士浅間神社

富士塚の敷地内には、芳葉岡冨士浅間神社が鎮座していました。

社殿の前には立派な狛犬もおり、静かな雰囲気の中で参拝に上がらせていただきました。

品川神社の公式ホームページには、芳葉岡冨士浅間神社について詳しい説明は掲載されておらず、由来など詳しいことは分かりませんでした。

当時は名前の由来までは分かりませんでしたが、その翌日から山梨県側の富士山周りで神社巡りをする中で、浅間神社と富士山の関わりが深いことを知りました。今振り返ると、品川神社の富士塚に浅間神社が鎮座していたことにも納得できます。

こうして全国の神社を巡っていると、知らず知らずのうちに浅間神社と富士山の関わりの深さが少しずつ分かるようになっていました。今振り返ると、品川神社の富士塚に芳葉岡冨士浅間神社が鎮座していたことにも自然と納得でき、自分自身の旅が少しずつつながっていくようでうれしくなりました。

品川神社 手水舎

本殿へ向かう前に、手水舎で心身を清めました。

この日は例大祭当日でしたが、私が訪れた午前中は、境内では屋台や祭りの準備が静かに進められていました。

手水舎の周辺は落ち着いた雰囲気に包まれ、これから参拝に上がる気持ちも自然と整います。

例大祭当日の特別な空気を感じながら、ゆっくりと参拝に上がらせていただきました。

品川神社 本殿

手水舎で心身を清め、本殿へ参拝に上がらせていただきました。

私が訪れたのは例大祭当日の午前中でした。境内では祭りの準備が静かに進められ、これから始まる例大祭を迎える特別な空気に包まれていました。

大きな祭りが始まる前だからこそ、落ち着いた雰囲気の中でゆっくりと御参拝に上がることができたことも、今では良い思い出です。

品川神社 寳物殿

例大祭の日に参拝に上がったことで、寳物殿も見学することができました。

寳物殿は、お正月期間・6月の例大祭期間・11月の土日祝日のみ開館しています。

私は訪れて初めて知りましたが、例大祭の日だったからこそ見学することができ、とても貴重な機会となりました。

館内には、**徳川家康公が奉納した「葵神輿」**をはじめ、大神輿や神田神社の神輿などが展示されています。

品川神社の長い歴史を感じられる貴重な展示ばかりで、例大祭に合わせて訪れたからこそ出会えた見どころの一つでした。

【徳川家康奉納「葵神輿」】

寳物殿で最も印象に残ったのが、**徳川家康公が奉納した「葵神輿」**です。

解説板によると、この神輿は慶長5年(1600)、徳川家康公が関ヶ原の戦いの勝利のお礼として、「天下一嘗の面」などとともに奉納されたものです。

現在の神社や町のお神輿の原型となったとされる貴重な神輿で、品川区指定有形文化財(工芸品)にも指定されています。

実際に目の前で拝見すると、約400年以上の時を経て大切に受け継がれてきたことを感じ、歴史の重みを改めて実感しました。

【大神輿】

📸2つ上の写真奥

寳物殿には、品川神社で最も大きく重たい大神輿も展示されていました。

解説板によると、この大神輿は**明治17年(1884)**に北品川に住む職人たちによって造られたもので、重さは約2トン。通称「千貫神輿」とも呼ばれています。

現在は、皇室に御慶事があった年だけ担がれる大変貴重な神輿です。

例大祭当日は神輿渡御を見ることはできませんでしたが、寳物殿で間近に拝見することができ、その大きさと迫力に驚きました。

【旧惣町神輿】

寳物殿には、旧惣町神輿も展示されていました。

解説板によると、この神輿は大正時代に造られたと推定され、大神輿を基本として64%の大きさで造られています。

毎年の例大祭では、神社の正面石段を宮出し・宮入りの際に担がれて昇り降りし、令和6年(2024)の例大祭まで実際に使用されていました。

「惣町神輿」とは、「すべての町の神輿」、つまり**「宮神輿」**を意味すると解説されています。

例大祭の日に寳物殿を見学したことで、長年にわたり地域の人々とともに受け継がれてきた神輿を間近で拝見することができました。

【中神輿】

中神輿は、大正13年(1924)に地元・北品川の職人である畠川氏によって製作されました。

説明板によると、台輪に使われている金物は非常に分厚く、現在では同じように作ることが難しい貴重な造りとされています。

また、この中神輿は現在も毎年6月の品川神社例大祭で実際に担がれており、約100年前に作られた神輿が今も地域の人々によって大切に受け継がれていることに驚きました。

宝物館では、歴史ある神輿を間近で見学できるだけでなく、「今も現役で活躍している神輿」であることを知ると、例大祭がより身近に感じられました。


阿那稲荷神社上社

本殿を参拝した後は、阿那稲荷神社へ参拝に上がりました。

阿那稲荷神社は品川神社の末社で、毎年4月には春祭、10月には秋祭が執り行われています。

上社へ向かう朱色の鳥居が続く景色はとても美しく、本殿とはまた違った雰囲気を感じました。

参拝に上がると、静かな空気が流れ、ゆっくりと手を合わせることができました。

例大祭の日という特別な日に、本殿だけではなく阿那稲荷神社にも参拝に上がることができ、とても印象に残っています。

案内板には、

「上社」が「天の恵みの霊」、
「下社」が「地の恵みの霊」として御神水をお祀りし、家門・家業の繁栄や印鑑・銭にこの水を注ぐと吉と伝えられています。

と記されていました。

私は御参拝に上がった後、この御神水にも手を合わせました。

本殿とはまた違った静かな空間で、ゆっくりと御参拝できたことも印象に残っています。

阿那稲荷神社下社

上社を参拝した後は、下社へ参拝に上がりました。

下社には、八百萬神社・大関主恵比寿神社・天王白龍辨財天社がお祀りされています。

さらに下社には、一粒萬倍の御神水があります。

それぞれのお社へゆっくり参拝に上がらせていただき、本殿とはまた違う静かな時間を過ごすことができました。

上社から下社まで巡ることで、阿那稲荷神社の魅力をより深く感じることができました。


忠魂碑慰霊祭・祖霊社

品川神社境内には忠魂碑・祖霊社が建立されています。

碑文によると、この忠魂碑は日清・日露戦争の戦没者を慰霊するために建立され、その後も移設を経ながら大切に受け継がれてきました。現在は品川神社に戻され、毎年「祖霊社・忠魂碑慰霊祭」が執り行われています。

静かに手を合わせながら、平和の大切さを改めて考える時間となりました。

平和な時代に旅ができることへの感謝の気持ちを、改めて感じました。


品川神社 神楽殿

本殿の近くには神楽殿があります。

ここでは、東京都無形民俗文化財(民俗芸能)に指定されている品川神社太太神楽が奉納されます。

品川神社太太神楽は、元亀年間(1570〜1573)頃に始まったと伝えられ、慶長5年(1600)には、徳川家康公が関ヶ原の戦いへ出陣する際に奉納したという記録も残されています。

現在は、1月の歳旦祭、4月の春祭、6月の例大祭、11月の新嘗祭の年4回奉納され、長い歴史とともに受け継がれています。

例大祭当日はまだ奉納前でしたが、「ここで伝統ある神楽が舞われるのだ」と思うと、神楽殿を眺める時間も特別なものに感じられました。

次回は、実際に品川神社太太神楽が奉納される時間に訪れて、その舞も拝見してみたいと思いました。

御獄神社

境内を巡る最後に、御嶽神社へ参拝に上がりました。

鳥居をくぐると、木々に囲まれた静かな空間に社殿が建ち、境内を見守るように狛犬が鎮座しています。

品川神社の公式ホームページには御嶽神社について詳しい説明は掲載されておらず、由来など詳しいことは分かりませんでした。

それでも、境内の一角に大切にお祀りされている様子から、長く地域の人々に親しまれ、受け継がれてきたお社であることが伝わってきました。

ゆっくりと参拝に上がらせていただき、品川神社の境内巡りを締めくくりました。


品川神社に例大祭日に訪れて感じたこと

今回、品川神社へ参拝に上がったのは、当初予定していた旅ではありませんでした。

午後から友人と会う予定になったことで旅程を変更し、思いがけず例大祭日に参拝に上がらせていただくことができました。

振り返ると、この予定変更のおかげで、期間限定で公開されていた寳物殿を見学し、例大祭を迎える静かな境内の雰囲気にも触れることができました。

また、御朱印をいただいた際には、神職の方から「どこからいらしたの?」との会話から「少し前まで札幌の神社に行っていたんだよ。」とお話しでき、不思議なご縁も感じました。

旅は予定どおりに進むことだけが良いわけではありません。

思いがけない予定変更から、新しい出会いや発見が生まれることもあります。

今回の品川神社への参拝も、そんな旅の楽しさを改めて感じる一時となりました。


品川神社 基本情報

項目内容
名称品川神社(しながわじんじゃ)
住所東京都品川区北品川3丁目7-15
電話番号03-3474-5575
公式サイトhttps://shinagawajinja.tokyo/
公式SNSなし(令和8年7月現在)
開閉門時間境内自由
社務所受付9時〜17時
御祭神天比理乃咩命(あめのひりのめのみこと)
宇賀之売命(うがのめのみこと)
素盞嗚尊(すさのおのみこと)
御利益海上安全・交通安全・商売繁盛・金運・開運招福・厄除け・家内安全など
由来文治3年(1187年)、源頼朝が海上交通の安全と祈願成就を願い創建したと伝えられています。
創建(和暦)文治3年(1187年)

品川神社 アクセス・駐車場

項目内容
最寄り駅京急本線「新馬場駅」北口より徒歩約1分
アクセスJR「品川駅」から徒歩約15分
駐車場あり(台数に限りがあります)
Googleマップ

京急「新馬場駅」は、北品川2丁目交差点から向かうと建物が見えにくく、最初は少しわかりづらく感じました。近くにいらした方へ尋ねると「セブン・イレブンの先ですよ。」と親切に教えて下さいました。交差点から駅は見えませんが、道路沿いをまっすぐ進むと迷わず到着できます。私のようにはじめて訪れる方は、まずセブン・イレブンを目印にするとわかりやすいと思います。

品川神社 年間行事

1月1日 歳且祭今年一年の幸福と弥栄を祈願します(太太神楽一座奉納)
2月3日 節分祭立春を迎え豆まきを行います
春分の日 七つ烏居めぐり境内にある七つの石の鳥居をくぐり、中風除け(無病息災)を祈ります
3月下旬 祖霊社・忠魂碑慰霊祭祖国日本の国の為に尊い命を捧げた英霊の御魂を慰め永遠の平和を祈り、祖先に感謝をします
4月14・15日 阿那稲荷社春祭末社・阿那稲荷社の春の祭典
4月15日直後の日曜日 春祭(春の大祭)万物の生成する春を迎え、諸々の産業の発展を祈願します(太太神楽六座奉納)
6月7日に近い日曜を含む金・土・日曜日例大祭(北の天王祭)
6月30日 大祓祭上半期の罪や穢れを形代に託し祓い清め、
健康で無事に過ごせるように祈願します
7月上匂 富士塚山開き境内にある富士塚の山開きの行事(品川区指定無形民俗文化財)
秋分の日 七つ烏居めぐり境内にある七つの石の鳥居をくぐり、中風除け(無病息災)を祈ります
10月4・5日 阿那稲荷社秋祭末社・阿那稲荷社の秋の祭典
11月23日 新嘗祭新穀をお供えして豊かな実りに感謝し、更なる努力を誓い、益々の産業の発展を祈願します(太太神楽三座奉納)
12月31日 大祓祭下半期の罪穢を祓い清め、心身共に清々しい気持ちで新年を迎えられるよう祈願します

品川神社 御朱印・授与所

社務所受付9時〜17時

品川神社例大社 行事予定

一日目

  • 午後7時 例大祭神事 於・社殿
    太太神楽(東京都無形民俗文化財指定)二座奉納(四方拝の舞・稲荷の舞)

二日目

  • 午後3時 子供神輿連合渡御/鈴山車(北一)・翁山車(北二)同時巡行
  • 午後5時 大人神輿連合渡御
    旧東海道八ツ山 → 旧東海道 → 北馬場通り → 神社 → 各町

「おいらん道中」(町会行事)は例大祭期間中はございません

三日目

  • 午前7時 神幸祭祭典 於・境内社殿前
  • 午前8時 鳳輦・葵神輿(=新惣町神輿)発御
    終日、北品川氏子区域内を巡行
    北三 → 小関 → 袖ヶ崎 → 御殿山 → 北三
  • 正午頃 鳳輦・葵神輿、神社へ一旦帰社
  • 午後1時半 鳳輦発御
  • 午後2時 葵神輿発御)北二 → 北一 → 八ッ山 → 北一 → 北二
  • 午後4時半頃 中神輿発御)八ッ山 → 北一 → 北二
    八ツ山(船清前)より葵神輿と連合渡御
  • 午後6時40分 宮入り行事)北二会館前 → 北馬場参道通り → 神社
    木遣り・高張提灯・葵神輿・中神輿の順に進む
  • 午後7時半 神社下に葵神輿・中神輿着御
  • 引き続き 正面石段を葵神輿を担ぎ昇り宮入り(~午後8時前後)
  • 午前10時〜午後8時 里神楽奉納(間宮社中) 於・神楽殿
  • あくまで予定の時間ですので、時間は多少前後する場合があります。
  • 例大祭期間中の電話でのお問合せは、社務多忙に付き固くご容赦願いますとのことです。
  • 予告無く行事内容に変更・中止の場合もありますので、ご承知おき願います。

品川神社例大祭朝 まとめ

品川神社の例大祭へ参拝に上がる予定はありませんでしたが、予定を変更したことで、この特別な日に参拝に上がらせていただくことができました。

例大祭の準備が静かに進む境内を歩き、富士塚や阿那稲荷神社、寳物殿などをゆっくり巡ることで、品川神社のさまざまな魅力に出会うことができました。

御朱印をいただいた際には、神職の方から「少し前まで札幌の神社に行っていたんだよ。」と声を掛けていただき、遠く北海道から訪れた私にとって、とても不思議で温かいご縁を感じたことも忘れられません。

こうして健康で仕事を続けながら、自分の足で全国の神社へ参拝に上がられること。そして、長い歴史の中で大切に受け継がれてきた神社や伝統行事に出会えることは、とてもありがたいことだと改めて感じました。

これからも、神社仏閣や世界遺産、老舗を巡りながら、その場所で感じたことや、実際に歩いて分かった魅力を、一つひとつ大切にお伝えしてまいります。

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